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月末までのつなぎ その3 [記録]

つなぎ、最終回です。

2011年・・・
初詣で、何を血迷ったか
『今年は、全国どこで走っても、全部観に行く!』と、神前で決意表明。
なぜ『願い事』でなかったのか・・・ナゾ。

3月。阪神へは深夜バスで向かう。
小雨が降って、運が向いているように思うが、結果振るわず。
得意の府中で走らせてもらえるか、不安・・・

5月。きたきた!府中に来た!!頑張れ、今日こそ勝とうぜ!!

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「勝つよ!」って言ってるの?いや~言ってる感じ、しないんだよなぁ・・・
そして、この日も振るわず。もう1回、府中で走ってくれれば・・・

6月。きたきたきた!!3年連続のエプソムカップ!!!
ここで結果が出なかったら・・・うわ~頼む、頑張ってくれ!!

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もし結果が出なかったら・・・もう競馬場で会えないんだな。
結果が出ていなくても、種牡馬になれるかな・・・どうなるのかな・・・

この日は4着。やっぱり府中は走る!秋がラストチャンスだ、多分・・・
と思いながらも、もしかしたら今日が最後かも、と地下馬道へダッシュ。

いつ「引退」が決まるか気が気でなく、毎週、引退馬情報をチェック。

そして運命の日。乗馬欄に引退と書かれた記事が、遂に出た。
きっと、おおっぴらにできない理由があるに違いない・・・

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この仔馬が、8歳まで走ったんだ。
元気でいてくれればいいな。生きていてくれればいいな。
できることなら・・・奇跡が起きて、私のところに来てくれたら・・・

そんな風に考えていた、2年前の秋でした。前にも同じようなこと、書きましたね(笑)。

今、牧場さんを訪れるたくさんの方に『おぼっちゃま』とかわいがっていただき
幸せに、のんびりと過ごしていることは、どうしても夢のように思えてなりません。

キャプテンベガに会ってくださったみなさん、本当にありがとうございます。
気にかけていただいていることが、支えです。

さて。あさって9月28日(土)は、移動1周年です。
あっという間のような、ずっと前から浦河にいたような・・・(笑)

当日は、携帯からのブログアップに挑戦してみようと思っています!
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月末までのつなぎ その2 [記録]

最新のキャプテンベガの次に、つなぎが入るのもナンですが・・・

せっかくなので(笑)あと2回、つながせていただきます。

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変な言い方ですが・・・今から走るぞ!って雰囲気を感じないんです(苦笑)。
(2010年1月30日 東京競馬場)

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こっちをチラ見している・・・!と思い込めば、そう見える一枚(爆)!!
(2010年10月16日 東京競馬場)

得意(なはず)の府中でなかなか結果が出ず
「来年で引退かもしれない・・・」と覚悟したのは、この頃でした。
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月末までのつなぎ その1 [記録]

本格的にネタがなくなりました(笑)。

もう苦肉の策です。パドック写真の『こっちを見ている風』を探してみました。

あら!まるでこちらを意識しているよう!!
な~んちゃって。何十枚もある中から、いかにもそう見える写真を厳選したんですよ♪

コンサートで「こっち見た!」「手を振ってくれた!」レベルの自己満足です(爆)。

しかもこの“つなぎ”シリーズ、セコいことに3回に分けます・・・

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地味です。非常~に、地味です。 
(2009年10月17日 東京競馬場)

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おいおい、ホントにこっち見てんのか!?
(2010年9月12日 中山競馬場)

遠慮しがちにチラ見してますよ!
とはいえ、ほんの少し、首の角度がこちらを向いているだけですが・・・

あぁ・・・思い込みってコワいですね・・・

でも、この頃は『がんばれ~ 無事に帰って来~い!』って、強く強く念じて
ちらりとでもこちらを見た気がすると、伝わったんじゃないかって・・・

いや・・・
伝わったと、マジで思ってました(爆)!!
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新たなふるさと [記録]

去年の夏・・・新しいふるさとを探す旅

去年の7月

キャプテンベガは、種牡馬にも乗馬にもなれそうもない・・・という状況だと知った。
それでも、幸せに生きていける場所を探すことになった。

いくつか見学させていただいて、最後に訪れた場所が
彼にとって、最後のふるさとになった。

生まれ故郷、競走馬として過ごしたトレセン、引退後の休養場所、そしてここ浦河・・・

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広大な放牧地で悠々と草を食む馬たちも
人間に気が付くと 「なんだ、なんだ?」 と寄って来た

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「来月末、新入りが来ますんで、よろしく」 と挨拶
優しそうな大先輩の表情に、ほっとする

温かい空気が、彼の残りの馬生にぴったりだと思った

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繋養している馬には会員さんがいて、牧場には多くの来訪があると伺った。

馬を好きな多くの方に、キャプテンベガにも会っていただけたら嬉しい。
彼もきっと「かわいいね~」なんて声を掛けてもらえたら嬉しいだろう。
そして「引退馬を引き取りたいな」という気持ちがある方の後押しになれば・・・

そんなことを考えながら
「キャプテンベガをよろしくお願いします」と伝えたのが、去年の8月末だった。

もう1年、まだ1年・・・キャプテンベガは元気に、幸せに
時に人間をびっくりさせるようないたずらをしながら、ここで生きている。
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猛吹雪予報… [記録]

まだ木曜日…大丈夫、まだ変わるかもしれない…

が、0時を越えたニュースでも、土曜の吹雪マークに変化なし。
そして、予報士さんが「北海道は『猛吹雪』になるところもあります」と言った。

や、自分が行く場所が猛吹雪とは限らないもんね~!
いや……正直不安……ま、大丈夫か!

気持ちがぐらんぐらん揺れております。

もしもキャプテンベガのところまで辿り着けなかったら……
いやそんなハズはない!てな具合に。

 * * * * * * * * * * * * * * * *

ママベガと一緒にいる、おチビだった頃のキャプテンベガの写真を見返していたら
アルバムの中に小さな草のかけらが入っているのを見つけました。

馬運車で移動する日、時間よりも早く厩舎に着いてしまった私は
「こんにちは~」と、そろり中をのぞいたのですが
人の気配がなかったので「おジャマしま~す」と、外側から
キャプテンベガのところに行ったのです。

声を掛けると、こちらを向きました。
「久しぶり。覚えてる?迎えに来たよ」
「これから、私と一緒に浦河ってところに行くんだよ」
「2時間くらいかかるんだって。立ってられる?大丈夫?」

話しかけていると、おもむろに草をくわえました。
首を出し、こちらによこそうとするので
「なに?自分の好物くれるの?ありがと~」と、手を出すと…

うひゃひゃひゃひゃ~!!!!!!
あの一瞬は、本当に、これがぴったりな心境だったでしょう…ヤツにとっては。
首をぶおんぶおん振って、私の頭上に草を撒き散らしたのです。

「ぬおぉ!?やったな~!」なんて言いながら、嬉しくて。
いたずらでもなんでも、キャプテンベガが私を認識したってことだから。

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☆ おぅ、来たな ☆

この顔を見て、こう言われているような気がしたこと……
小さな草のかけらを見て、思い出しました。

そう、やっと会えたんだもの!だから今回の吹雪だって、蹴散らせるよね!!
だからベガ。晴れまではしなくても、吹雪かないようにって、ちゃんと祈りなさいよ(笑)!
でもってママベガ様、無謀な旅人を守っていてくださぁ~い!!
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先週の今頃は・・・ [記録]

先週の土曜日は、キャプテンベガとの再会に喜んでいました。
もう一週間経ってしまったのだなぁ・・・

北海道にはたくさんの素晴らしい観光名所が
多くの人で賑わう場所があるけれど
馬産地はネオン街とは程遠い自然の中にあって
ホテルの窓から見えるのは、真っ暗な海・・・
夜の9時半なのに「もう寝なさい」と言われているようでした。

翌朝、太陽に照らされた静かな海が目の前に広がっていました。
何度か目にしたこの景色に
いつも『再生』という言葉が浮かびます。

数時間後には、ベガに会える。
今日も元気かな・・・どんな顔を見せてくれるかな・・・
新しい一日がまた、はじまります。
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はじめての贈り物 [記録]

あと数時間で出発です。

北海道に行く時は、ほぼ徹夜で臨みます。
というのも、超早朝に起きるのが不可能だから。
いや、楽しみにしすぎて眠れないので。

小学生の遠足か(笑)!!

どしん!という着陸の衝撃で目が覚めるのが理想です。


預かっていただいてから1ヶ月ちょっと。
馬運車で一緒に移動して以来の訪問ですので・・・
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☆似合うかな?新しい無口です☆

はじめてのプレゼントを持って、会いに行きます。

キャプテンベガの印象は、競走馬時代に着けていたメンコの黒か青。
最初、黒地に黄色の馬の刺繍がある無口がカッコイイかな・・・と思ったのですが
思い切って、全然イメージになかったにしてみました。

似合うといいな。
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いよいよ週末… [記録]

久しぶりに、キャプテンベガに会いに行きます。

顔を見たくて、ニオイを嗅ぎたくて、おでこをぺちぺちしたくて…
たまりませんっ!!

会いたくて、会いたくて、会いたくて……待ちに待った週末です。

北海道はもう、氷点下の冷え込みと聞きます。
ベガはどんな冬を過ごすのだろう。白い雪が似合いそうだな…

とにかく、たくさんの表情を集めてきます。

 * * * * * * * * * *

余談ですが。
私の旅、飛行機を降りた後は基本的に「電車 Or バス And 自転車」です。

相方が一緒だと、レンタカーを運転してくれるので
結構な範囲を効率的にまわれるのですが。

バスツアーの場合、更に効率的かつ貴重な場所を
見せていただけるのですが。

基本的に私、一人旅かつ無免許なので。
効率とは程遠い、のんびり車窓の景色を味わう電車移動です。

でも今は、キャプテンベガが待っている場所…そこを目指すだけだから。
いろいろ計画を立てる必要もなく、電車に揺られているだけなんて!
何の縛りもない約3時間!あぁ、なんて贅沢なんだろう!!
そう思うと、ベガに会う嬉しさとは別の、うきうきした気分になるのです。

本は何を持っていこうかな。
静内あたりで、放牧された馬たちを見られるかな。
空も海も山も、どんな色をしているかしら。
途中で眠ってしまっても、寝過ごす心配はないし…

普段の生活から離れて、ゆったりとした時間の流れを味わえる旅。
刺すような冷気すらも、楽しみでなりません。
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6年前の、幻の三冠馬・・・に寄せて [記録]

君は未来のダービー馬!いや、三冠馬だ!!IMG_0002.JPG
☆ママの脇で、ちんまりと一緒に水を飲むベガ03・・・後のキャプテンベガ☆

引っ込み思案な仔馬に見えた。でもいつか競馬場で会える気がした。
まずは競走馬としてデビューすること自体が難しいことで
クラシック出走なんて、これまた大変なことなんだと
よ~くわかっていたにも関わらず。

だからこそ、2006年の皐月賞出走馬に
キャプテンベガが名を連ねた時は、本当に嬉しかった。
よし、まずは一冠!兄を超えろ!!な~んて思ったりして・・・

今日、牝馬三冠を見事成し遂げた
ジェンティルドンナをテレビ越しに眺めながら
6年前のクラシックを思い出した。
結局、残りの二冠レースは出られなかったんだよね(苦笑)。

『ホースマンにとってクラシックは特別』といわれるけれど
馬たちにとっては、どんなレースも命懸けで・・・
いろんな馬がいて、それぞれにファンがいて・・・
それが競馬だから・・・

だからどうか、全馬が無事にゴールを駆け抜けられますように・・・
三冠馬誕生の日に、改めて、祈る。
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一週間経って・・・ [記録]

キャプテンベガが元気にしていること

確信を持って「元気に生きている」といえることが
こんなにも幸せなことだとは・・・想像以上です。

私は、キャプテンベガのほかにも、好きな馬はたくさんいます。
あの子もこの子も、幸せになって欲しいと願っています。

馬を愛する方は、みなさん
このように思っていらっしゃるのではないでしょうか。

でも、すべての馬にその願いが届かないジレンマも
抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

自分が愛するたった一頭だけ・・・
たった一頭の命を救ったとしても・・・

私自身、そうしたジレンマに陥りました。
キャプテンベガとほかの馬たちの違いは何だろう?
まるで、いのちに差をつけているみたい。
辛い気持ちになることは、今でもあります。

ただ、キャプテンベガに特別な縁を感じていたことは確かなので
こうして引き取ることができた今、こう考えることにしました。

キャプテンベガは、どうしても、一緒に生きていきたい馬なんだ。
ほかの馬にしてあげられない分は、彼に捧げるんだ・・・と。

ただ、喜びや幸せな気持ちだけではなく
彼の命に対して、非常に重い責任を背負うことにもなりました。
まさに覚悟・・・
でもこれは馬に限ったことではなく、命に向き合うということは
すべてひっくるめて覚悟するということだと、私は思うのです。

もし、同じような気持ちの方が、これをご覧になっていらしたら
どうか引退馬協会さんに相談なさってください。
親身に、本気で、様々なことを考えてくださいますよ。
詳細はこちら http://www.intaiba.net/
引退馬協会さんの対外支援事業、引退馬ネットのページです。


奇跡も、縁も、行動することで引き寄せることができる!
「みんなの“たった一頭”」の考えが広まれば
多くの馬が幸せになれると思うのです。
諦めないでください・・・

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☆もぐもぐ、もぐもぐ・・・近づき過ぎだって(^^;)☆
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